厨房機メーカーでは「蕎麦かまど」と呼んでいるところもあるようです。
蕎麦釜を中心として蕎麦を茹でるための一連のシステムです。
蕎麦かまどはその名の通り、「かまど」が原型です。
かまどは土、石、レンガなどで作られていますが、その代わりに銅で作った水槽(銅壷)で火元を囲い、
窯の火の余熱で銅壷の中で常時湯を温めていることが出来るようになっています。
要はかまどの本体が、銅もしくは金属製の水槽になっているということです。
かまどには羽釜が鍔の部分でぴったり載っていますね。
例え羽釜が吹いて湯が溢れたとしても薪、石炭、練炭などの火元には影響が無いようになっています。
蕎麦かまども同じで蕎麦湯が吹き溢れたとしてもガスには全く影響がありません。
ですから吹き溢しながら蕎麦を茹でることが出来るのです。
蕎麦を茹でる度に蕎麦が吸って持っていく湯と、茹でる間に吹き溢した湯を銅壷から継ぎ足すことによって蕎麦湯は一定の濃度を保ち、長時間蕎麦を茹で続けても釜を焦がすことは決してないのです。